H24年 大規模水質特論 問7 問題と解説

冷却水の処理技術に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 冷却水系で強制ブロー量を減らすと、循環水系の塩類濃度を下げることができる。
  2. 高温となった冷却水は、冷却塔において大量の空気と接触させて水の一部を蒸発させ、水の蒸発潜熱によって冷却水自体を冷却させ、再び冷却に使用することができる。
  3. 冷却塔では、水滴となって飛散したり、ポンプの軸受けや配管系の漏れとして失われる水分がある。
  4. 開放循環式冷却水系の水収支の理論によれば5.8℃の冷却塔温度差で循環水量の約1%が蒸発する。
  5. 冷却水系の濃縮倍数は、循環水中での塩類濃度が補給水に対し何倍になっているかを示す指標である。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

強制ブロー量を増やすと多くの水が交換され、強制ブロー量を減らすと水の交換が少しになります。

循環水にはある程度の塩類が含まれていて、ブローした分だけ循環水(塩濃度高い)を捨てて新しい水(塩類濃度低い)が供給されるため、循環水系の塩類濃度を下げたければ、冷却水系で強制ブロー量を増やすべきです。

コメント