次の記述の(ア)~(ウ)に挿入する語句の組合せとして、正しいものはどれか。
溶存酸素の測定には、( ア )あるいはミラー変法のほか、溶存酸素電極による測定法が用いられている。溶存酸素電極には( イ )及び隔膜ポーラログラフ式電極がある。( イ )は作用電極、対極及び電解液が( ウ )で外部と遮断された構造となっている。
(ア) (イ) (ウ)
- よう素滴定法(ウィンクラー-アジ化ナトリウム変法) 隔膜ガルバニ電池式電極 窒素透過膜
- よう素滴定法(ウィンクラー-アジ化ナトリウム変法) 隔膜ガルバニ電池式電極 酸素透過膜
- よう素滴定法(ウィンクラー-アジ化ナトリウム変法) キンヒドロン電極 酸素透過膜
- 化学発光法 キンヒドロン電極 窒素透過膜
- 化学発光法 キンヒドロン電極 酸素透過膜
正解 (2)
解 説
溶存酸素の測定は以下の4種類です。
- よう素滴定法
- ミラー変法
- 隔膜電極法(溶存酸素電極による測定法)
- 光学式センサ法
このほかに比色検定もありますが、これは簡易測定法であり、厳密な測定法としては規定されていません。
よって、(ア)には「よう素滴定法(ウィンクラー-アジ化ナトリウム変法)」が入ります。
また、隔膜電極(溶存酸素電極)には隔膜ガルバニ電池式電極や隔膜ポーラログラフ式電極があり、選択肢に出てくるキンヒドロン電極はpH計に用いられるものです。
よって、(イ)には「隔膜ガルバニ電池式電極」が入ります。
…というところくらいまでなら押さえておくべき知識といえますが、(ウ)については正直マニアックすぎる内容を問うていると感じますので、個人的には(1)と(2)の二択は運任せでも仕方ないと思います。
一応正解を示すと、隔膜ガルバニ電池式電極の作用電極、対極、電解液は酸素透過膜で外部と遮断されています。
よって、(ウ)には「酸素透過膜」が入ります。
以上から、正解は(2)です。
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