問 題
BOD300mg/L、流量100m3/日の汚水を曝気槽容量50m3、MLSS濃度2000mg/L、BOD除去率95%で処理している活性汚泥処理施設がある。
この施設の1日当たりの必要酸素量(kg/日)として最も近い値はどれか。ただし、必要酸素量は次式により求めるものとして、a’は0.5、b’は0.1とする。
ここで、Xは必要酸素量(kg/日)、Lrは除去BOD量(kgBOD/日)、Saは曝気槽内汚泥量(kgMLSS)、a’は除去BODのうち、エネルギー獲得のために利用される酸素の割合、b’は汚泥の内生呼吸に利用される酸素の割合(1/日)である。
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解 説
問題文で与えられた式にあるa’、Lr、b’、Saのうち、a’とb’はすでにわかっているので、LrとSaを計算した上で、この式に代入することになります。
まずは除去BOD量Lrについて、これは単位[kg/日]からもわかるように、1日の間にどれだけのBOD量を除去できるかを表すパラメータです。
問題文でBOD濃度と汚水流量が与えられているため、その積が流入してくるBODの総量となり、また、BOD除去率も95%とわかっています。よって、以下の計算によってLrを求めることができます(単位を揃えるため、BOD濃度を300 [mg/L]=300 [g/m3]=0.3 [kg/m3]に変換しています)。
また、曝気槽内汚泥量Saについて、こちらは曝気槽の容量とMLSS濃度との積で表すことができるため、その値は以下の通りとなります(単位を揃えるため、MLSS濃度を2000 [mg/L]=2000 [g/m3]=2 [kg/m3]に変換しています)。
あとは(1)式と(2)式の数値を問題文で与えられた式に代入すれば、求める答えを計算することができます。
よって、正解は(2)です。
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