R3年 大規模大気特論 問8 問題と解説

 問 題     

セメント製造設備における大気汚染対策に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. セメント工場内の粉じん対策に、バグフィルターが用いられている。
  2. セメントキルン排ガスのばいじん対策として、電気集じん装置が用いられている。
  3. セメントキルン排ガス中のNOxの抑制のため、低空気比燃焼が採用されている。
  4. セメント製造工程で発生した二酸化硫黄(SO2)は、原料中の石灰石やアルカリ成分により除去される。
  5. セメントキルン排ガスに含まれるダイオキシン類の対策に、活性炭が用いられている。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

(5)に関して、ダイオキシン類の発生しやすい温度帯は300~500℃ですが、セメント工場のロータリーキルンでは、最高1450℃まで加温されるため、ダイオキシン類は分解されます。よって、ダイオキシン類を除去する措置は必要ありません。

以上から、ダイオキシン類の対策として活性炭が用いられることはないので、正解は(5)です。

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