R3年 大規模大気特論 問7 問題と解説

 問 題     

微粉炭火力発電所に関する記述中、(ア)~(ウ)の中に挿入すべき語句の組合せとして、正しいものはどれか。

微粉炭火力発電所で使用される石炭は、ほとんどが( ア )であり、燃焼排ガスの集じんには主に( イ )が用いられ、SOx対策としては、( ウ )石灰石こう法が一般的に使用される。

  •  ア      イ     ウ
  1. 国内炭  電気集じん装置  乾式
  2. 国内炭  バグフィルター  乾式
  3. 輸入炭  電気集じん装置  湿式
  4. 輸入炭  バグフィルター  湿式
  5. 輸入炭  電気集じん装置  乾式

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

( ア )で、日本の石炭火力発電所で使用される石炭は、ほぼ100%が輸入炭です。よって、( ア )には「輸入炭」が入ります。

( イ )の選択肢にはバグフィルターと電気集じん装置がありますが、それぞれの特徴は以下の通りです。

  • バグフィルター:小さい粒子を捕捉でき集じん率が高いが、圧力損失は大きい。
  • 電気集じん装置:捕捉できる粒子径・集じん率はバグフィルターより劣るが、圧力損失が小さい

ここで、火力発電所(石炭・重油とも)は処理風量が大きいので、集じん装置には圧力損失の小さな電気集じん装置が採用されています。よって、( イ )には「電気集じん装置」が入ります。

( ウ )で、石炭火力発電所では、脱硝には「選択的触媒還元法(SCR法)」が、脱硫には「湿式石灰石こう法」が用いられます。どちらも重要事項なので覚えておいてください。よって、( ウ )には「湿式」が入ります。

以上より、( ア )は「輸入炭」、( イ )は「電気集じん装置」、( ウ )は「湿式」となるので、正解は(3)です。

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