R3年 大規模大気特論 問9 問題と解説

 問 題     

ごみ焼却設備におけるダイオキシン類に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 排出されるダイオキシン類の多くを占めるものは、廃棄物中に元々含まれているダイオキシン類である。
  2. 塩素化された前駆体物質の焼却や熱分解中に生じるものもある。
  3. 化学的にはダイオキシン類と無関係な有機物と無機塩素(Clや塩化水素)の焼却や熱分解で生じるものもある。
  4. バグフィルター操作条件の低温化は、有効な対策の一つである。
  5. 活性炭粉末や活性コークス粉末の煙道吹込みは、有効な対策の一つである。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

(1)に関して、ダイオキシン類は廃棄物中に元々含まれているわけではなく、塩素を含む廃プラスチックを300~500℃程度の比較的低温で燃やした場合に生成される物質です。(2)にはこのことが書かれています。

そのため、ごみ焼却設備ではごみを800℃以上で燃やすことになっています。800℃以上の高温で燃やせば、ダイオキシンはほとんど発生しません(発生してもすぐ分解されます)。

よって、正解は(1)です。

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