問 題
汚泥負荷0.4kgBOD/(kgMLSS・日)、容積負荷0.8kgBOD/(m3・日)で標準活性汚泥法の処理をしている。返送汚泥濃度6000mg/Lで運転する場合、返送汚泥率をいくらにすればよいか。
ただし、曝気槽への流入排水のSSは無視するものとする。
- 0.2
- 0.3
- 0.5
- 0.6
- 0.8
正解 (3)
解 説
標準活性汚泥法の処理を図示すると、下図のように描くことができます。
- MLSS:曝気槽内のSS濃度をMLSS
- SSin:流入排水のSS濃度
- SSr:返送汚泥濃度
- 1:流入排水量
- r:返送汚泥量
上図では流入排水量を勝手に1としています。本問は返送汚泥率を求める問題で割合の話なので、これは100でもVなどの文字式でも好きに設定して構いません。この解説では1とします。
また、曝気槽に流入するSS量と曝気槽から流出するSS量は等しいので、上図より、次の等式が成り立ちます。
ここで、返送汚泥量をrとしていますが、流入排水量を1としているので返送汚泥率はr/1となり、つまりrがそのまま返送汚泥率ともいえます。
また、上式のうちSSinは問題文より無視できるので、0を代入します。SSrも問題文で与えられていて、6000 [mg/L] となります。MLSSについては直接与えられていませんが、容積負荷と汚泥負荷から次のように計算できます。
よって、これらを先程の式に代入すると、返送汚泥率rを求めることができます。
以上から、正解は(3)です。
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