ビル管理士試験 2019年 問142解説

 問 題     

建築物清掃の標準的な作業計画に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. エレベータかご内部の除じんは、定期清掃として実施する。
  2. 廊下壁面のスイッチ回りの洗剤拭きは、日常清掃として実施する。
  3. トイレ・洗面所の換気口の除じんは、定期清掃として実施する。
  4. 一般の人が立ち入らない管理用区域の清掃は、年2回程度実施する。
  5. エスカレータパネル類の洗剤拭きは、日常清掃として実施する。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

作業頻度による分類では、日常清掃、定期清掃、臨時清掃の3通りに分けられます。

  • 日常清掃は、1日1回行う作業です。
  • 定期清掃は、その内容によって週に1回、月に1回、半年に1回など一定の間隔で行う作業です。
  • 臨時清掃は、必要が生じたらその都度行う作業です。

(1)に関して、エレベータかご内部のように人がよく立ち入る場所の床面は汚れやすいので、日常清掃とするのが望ましいです。よって、(1)は誤りです。

(2)で、廊下の床面なら汚れやすいといえますが、壁面はそう汚れやすい部分でもない上に、高さのあるところだと作業性が悪く手間が掛かるので、壁面の清掃(スイッチ回りの洗剤拭き含む)は定期清掃で行えば充分です。よって、(2)も誤りです。

(3)の換気口はすぐに汚れる類のものではありません。また、換気扇を外して作業をするのは毎日行うには手間が掛かるので、これは定期清掃で充分です。よって、これが正しいので(3)が正解となります。

(4)で、管理用区域には電気室や機械室、更衣室や作業員休憩室などがあります。これらは一般人の立ち入りが少ない場所ですが、電子機器があったり職員が休んだりする場所なので、日常清掃が必要です。よって、(4)は誤りです。

(5)のエスカレータパネルとは、手すり部分の下のガラス面のことです。手すりは汚れやすいので日常清掃で拭き掃除をするべきですが、壁面に相当するパネル類はあまり汚れないので、パネル類の洗剤拭きは、定期清掃での対応で充分です。よって、(5)も誤りです。

コメント

  1. 御虎子 より:

    これは問題が悪いような気がしますが…

    おそらく出題側は、大前提として「廊下壁面の清掃は定期」と考えているのだと思います。
    しかし「スイッチ回り」となると人が手で触る率が格段に上がりますから日常的に洗剤拭きを行ってもおかしくないように思います。

    これに対し「高さのあるところだと作業性が悪く」と解説してしまうと、清掃作業員が[スイッチに手が届かないほど小さい人]という事になってしまうような気がします。

    ご検討ください。

    • kitkat より:

      解説の「高さのあるところ」は壁全体に対しての表現であって、「スイッチに手が届かない」のではないのでしょうか。
      廊下の床の掃除機かけなら一気に行えるが、廊下の壁のスイッチを洗剤拭きさせるのはコストが上がると思われます。
      昨今の新型コロナ等を考えると、コストがかかってもそのような要望はありそうですが。

      しかし、試験元としては(3)が明らかに正しいと設定しているかと思われます。

    • (管理人) より:

      フォローありがとうございます!
      解説の文言を一部修整しました。