ビル管理士試験 H30年 問81 問題と解説

 問 題     

空気調和・換気設備の維持管理に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. 物理的劣化とは、機器の持つ機能と時代とともに高度化していく要求機能との乖離(かいり)が次第に大きくなることをいう。
  2. 点検、整備、検査、修理を行う業務は保全業務に位置づけられる。
  3. 予防保全は、部品の劣化を保全計画に組み入れて計画的に修理、交換する方法である。
  4. 維持管理の目的として、故障、事故の発生の予知、危険・災害の未然防止がある。
  5. 平均故障間隔(MTBF)とは、システム、機器、部品等で発生する故障間の動作時間の平均値をいう。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

機器の劣化には、物理的劣化と社会的劣化の2つがあります。

物理的劣化とは、その機器を使い込んだり経年劣化することで、機器そのものが故障したり不具合を起こしたりするような劣化のことです。

社会的劣化とは、時代が進んでより良い製品が世の中に登場したことによって、今使っている機器そのものには何も不具合がなくても、時代遅れになってその価値が損なわれるような劣化のことを指します。

よって、(1)の説明文は「物理的劣化」ではなく「社会的劣化」の内容になっているので、これが誤りの文章であるとわかります。

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