ビル管理士試験 H30年 問34 問題と解説

 問 題     

VDT作業と健康に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。

  1. エアコンからの風が当たる場所では、ドライアイを引き起こす可能性がある。
  2. ディスプレイ画面における照度は500lx以下とする。
  3. グレアを防止するためには、視野内の輝度はほぼ同じレベル(最大でも1:10程度)にする。
  4. ディスプレイ画面に太陽光が入射する場合には、カーテンなどで調節する。
  5. 書類上及びキーボード上における照度は200lx以下とする。

この問題は、試験当時は正解の選択肢が1つに限られていましたが、現在は2つの選択肢が正解となります。

 

 

 

 

 

正解 (5) +今は(2)も該当

 解 説     

厚生労働省のガイドラインでは、情報機器作業(VDT作業)におけるディスプレイ周りの照度を次のように定めています。

  1. 書類上及びキーボード上における照度は300lx以上が推奨される。
  2. ディスプレイ画面の明るさ、書類及びキーボード面における明るさと、周囲の明るさとの差は、なるべく小さくする。

よって、(5)の「200lx以下」が誤りで、正しくは「300lx以上」となります。

また、かつては(2)のような規定がありましたが、現在では削除され、照度の具体的な数値は定められていません。よって、現在は(2)も誤りの選択肢となります。

以上から、正解は(2)と(5)です。

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