ビル管理士試験 H29年 問87 問題と解説

 問 題     

床衝撃音に関する次の文章の( )内に入る語句の組合せとして、最も適当なものはどれか。

重量床衝撃音は、( ア )ときに発生し、衝撃音は( イ )に主な成分を含む。対策としては( ウ )が効果的である。

       ア            イ       ウ

  1. 食器を落とした        高周波数域  柔らかい床仕上げ材
  2. 食器を落とした        低周波数域  床躯(く)体構造の質量増加
  3. 人が床上で飛び跳ねたりした  高周波数域  柔らかい床仕上げ材
  4. 人が床上で飛び跳ねたりした  低周波数域  柔らかい床仕上げ材
  5. 人が床上で飛び跳ねたりした  低周波数域  床躯体構造の質量増加

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

重量床衝撃音は、上の階にいる人が走り回ったり、重いものをどすんと置いたりしたときに聞こえる音です。「重量」と名付けられている通り、基本的には重いものが発する音なので、ずうぅぅん…といった低い音が多いです。

重いものは軽いものと比べて低い音を出し、それは周波数でいうと低周波になります。よって、( ア )には「人が床上で飛び跳ねたりした」を入れるのが妥当だと判断できます。もう一方の「食器を落とした」ときの音は、軽量床衝撃音となります。

また、上記の通りなので( イ )には「低周波数域」が入ります。

続いて重量床衝撃音の対策ですが、選択肢には「柔らかい床仕上げ材」と「床躯体構造の質量増加」とがあります。

カーペットや畳を想像するとわかりやすいと思いますが、柔らかい床仕上げ材は軽量床衝撃音を軽減するのが得意です。一方、重量床衝撃音を抑えるためには鉄筋コンクリート構造にするなど、躯体を頑丈にする必要があります。

よって、( ウ )には「床躯体構造の質量増加」が入ります。

コメント