ビル管理士試験 2020年 問144 問題と解説

 問 題     

建築物清掃の点検評価に関する次の記述のうち、最も適当なものはどれか。

  1. 評価は4カ月に1回行う。
  2. 改善が必要と判断した場合は、評価者が清掃責任者に指示を行う。
  3. 評価は清掃作業者の視点で行う。
  4. 点検は、主として測定機器(光沢度計など)を用いて行う。
  5. 評価範囲は、汚染度の平均的な箇所に重点を置く。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

(1)で、管理者などが点検評価を行う場合は、3ヵ月以内に1回実施するよう計画します。よって、「4カ月に1回」では不適当です。

(2)の内容は矛盾点がありません。これが正しい記述なので、正解は(2)となります。

(3)で、評価は清掃作業者の視点からではなく、利用者の立場になって行う必要があります。

(4)で、確かに評価方法の一つに測定機器(光沢度計など)を用いるやり方もあります。しかし、大事なのはその建物を使う人がどう感じるかということなので、客観的な数値(定量)よりも感覚的な判断(定性)に重きが置かれます。よって、きれいさの評価は、主に目視で行われます。

(5)で、平均的にはきれいであっても、部分的にものすごく汚れていると、利用者は不快に感じてしまいます。よって、評価範囲は、汚染度合いの高い箇所などに重点を置きます。

以上から、正解は(2)です。

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