代表的な測定法は、免疫学的測定法です。測定する薬物に対応するキットがあります。キットの存在しない薬物に対しては、HPLC などによる分離分析が用いられます。
【採血時の注意】
TDM では、一般的に「次回投与直前」(トラフ)に、静脈投与中の場合は「薬剤投与側と反対側」から採血を行います。
※採血をどの時点で何点行うか、薬物投与後どの時点が重要かといった情報は日々変わっていきます。薬剤にあった、最新の情報を確認するよう気をつけてください。ほとんどの薬物は採血して、血清あるいは血漿を使いますが「シクロスポリン」及び「タクロリムス」は、試料として、全血を使います。
【TDM の結果に関する注意】
TDM の結果、通常、血中タンパク質との結合形と遊離形をあわせた「総薬物濃度」が測定されます。そのため、タンパク結合率により測定結果の意味が異なることに注意が必要です。
また、ジゴキシンを免疫学的測定法で測定する場合は「ジゴキシン様免疫反応陽性物質(DLIS)」による測定値のずれ(高い値が出る)に注意が必要です。※新生児、妊婦、腎障害時など。
以上です。
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