連続投与における血中濃度計算

連続投与とは、「繰り返し静脈投与」や「持続静脈注射」や「1日3回 錠剤経口投与」などのことです。静脈投与であれ、経口投与であれ繰り返し、一定間隔で薬物を投与すると薬物濃度が安定します。これを「定常状態」に達する、といいます。

定常状態では、投与する薬物量と次の投与までの薬物消失量が等しくなっています。試験対策として即座に思い出したいのは、定常状態の平均薬物血中濃度を 「定常平均C」 とした時、全身 CL 、投与間隔 τ 、毎回の投与量を D として

※※重要※※
『定常平均 C = (D/τ) / 全身CL』 という関係です。

また、連続投与に関連して、経験的によく知られているのは以下の 2 つです。
・持続静注すると半減期の4倍ぐらいで、大体定常状態になる。
・半減期=投与間隔にして静注すると、4~5回でほぼ定常状態になる。(理論的に完全に安定する状態に対し約95% ぐらいになったら、ほぼ定常状態とみなす。)

以上です。

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