電子伝達系(酸化的リン酸化)

電子伝達系とは、好気呼吸の最後の段階です。ミトコンドリアの内膜(クリステ)で行われます。これまでの過程で生成された NADH や FADH2 の電子が酸素に受け渡されて H2O になります。この系と共役する酸化的リン酸化と呼ばれる過程により、1モルの NADH から 2.5 モルの ATP と、1モルの FADH2 から 1.5 モルのATPが生成されます。

これらの ATP は ATP シンターゼ複合体により生成されます。もう少し詳細を述べると、ミトコンドリア内膜において発現している複合体 I、 III、IV を経由し、マトリックスから内外膜間腔に汲み出されることにより生じる「H+ の濃度勾配」を駆動力として作用する ATP シンターゼ複合体により、生成されます。イメージは、下図になります。

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