酵素の活性調節機構としては、アロステリック効果があげられます。アロステリック効果とは、酵素の中に活性部位とは別に、調節部位が存在し、調節因子(アロステリックエフェクター)が
調節部位に結合することにより立体構造が変化して、酵素活性が調節される効果のことです。
代表例としては、アスパラギン酸カルバモイル転移酵素があげられます。この酵素はピリミジン合成系において用いられる酵素の一つです。
合成系の最終産物である CTP(シチジン3リン酸)によって負の方向に(CTPの合成を抑制する方向に)アロステリック効果を受けます。
特に、反応系の「最終産物」や「中間産物」によって、反応系の前段階がアロステリック効果を受けて酵素活性が調節されることを「フィードバック効果」と呼びます。
イメージは下図になります。
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