シナプス伝達の調節機構

シナプスとは、神経細胞間のことです。神経細胞間のすき間をシナプス間隙と呼びます。シナプス伝達とは、シナプスにおいて神経細胞の興奮が伝わることです。

シナプス伝達の大きな特徴は2つあります。
1つめは、興奮を伝えるために神経伝達物質が用いられることです。神経伝達物質とは、ノルアドレナリンやドパミンなどです。2つめは、情報の伝達は一方向に行われるということです。

シナプス伝達を、より詳しく解説します。
まず、興奮が神経細胞の端っこまで伝わると Ca2+ チャネルが開きます。すると細胞内に Ca2+ が流入します。これを刺激として、小胞に蓄積されている神経伝達物質がシナプス間隙に放出されます。そしてその神経伝達物質を対応する受容体が受け取ります。受容体が神経伝達物質を受け取ると、それを刺激として次の神経細胞に興奮が伝わります。以上が、シナプス伝達の仕組みです。

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