細胞外マトリックス分子

細胞外マトリックス分子とは、細胞の外にある物質のことです。細胞の接着や、細胞の調節に大きな役割を果たしています。種類は大きく分けると3種類です。

1つめは構造タンパク質です。代表例はコラーゲンです。
コラーゲンは、細胞外マトリックスの中で最も豊富に存在します。構造上の特徴は、3重ヘリックス(3つあみ)構造であることです。この構造により、強度と柔軟性を組織に与えています。

2つめは、タンパク質-多糖複合体です。代表例はプロテオグリカンです。
プロテオグリカンとは、核となるタンパク質にグリコサミノグリカンと呼ばれる多糖が共有結合した複合体です。

グリコサミノグリカンとは、ウロン酸とアミノ糖の繰り返し構造を持つヘテロ多糖のことです。代表的な多糖は、ヘパリン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸です。プロテオグリカンの大きな役割は水分を蓄える機能と考えられています。

3つめは、接着性糖タンパク質です。代表例はフィブロネクチンです。
フィブロネクチンは、細胞と、細胞外マトリックスの橋渡しの役割を持ちます。

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