国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R5年 問99解説

 問 題     

古生代に起きた生物の陸上進出に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。


㋐ 化学合成細菌がオゾンを生成したことで紫外線が遮られ、生物が陸上に進出できた。

㋑ 原始的な陸上植物であるクックソニアは、維管束をもっていなかった。

㋒ 節足動物は、脊椎動物に先立って陸上に進出した。

㋓ 脊椎動物は、陸上進出に先立って羊膜を獲得した。


1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

㋐ ですが
「光合成細菌」が酸素合成し、酸素濃度が高くなってオゾン生成という流れです。「化学合成細菌がオゾンを生成」ではありません。㋐ は誤りです。

㋑ は妥当です。
植物体として知られている最古の化石がクックソニアの化石です。クックソニアは、コケ植物とシダ植物の共通祖先と考えられ、維管束をもっていないことが特徴です。

㋒ は妥当です。
陸上進出動物についての記述です。

㋓ ですが
陸上進出した後に羊膜獲得という流れです。㋓ は誤りです。


以上より、正解は 3 です。

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