国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R5年 問96解説

 問 題     

ゲノミクスに関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「コンピュータ解析による ㋐ は、ゲノム配列の中から、遺伝子、調節配列及びその他の特徴を同定する。タンパク質をコードする遺伝子の転写産物の実験解析による ㋐ は、㋑ を決定することができる。また、調べたいゲノム配列をデータベースで ㋒ 検索することや生物種間で比較することは、そのゲノム配列の機能予測や進化パターンの同定に役立つ。」

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

㋐ ですが
「㋐ は、…特徴を同定する」とあります。アセンブリは「組み立てる」、アノテーションは「注釈」という意味です。情報解析の文脈なので「アノテーション」が妥当です。正解は 3 ~ 5 です。

㋑ ですが
「タンパク質をコードする遺伝子」を解析しているので「エキソン」が妥当と考えられます。エンハンサーは、遺伝子の転写量を増加させる作用をもつ DNA 領域です。正解は 3 or 4 です。

㋒ ですが
データベースで調べたいゲノム配列について検索するという記述なので「相同性」が妥当と考えられます。ちなみに、共通の祖先に由来しない類似した形態や機能「相似」です。


以上より、正解は 4 です。



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