問 題
真核細胞のエンドサイトーシス (飲食作用) に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ エンドサイトーシスで細胞外から取り込まれた物質は、リソソームを経由して、多様なアルカリ性加水分解酵素を含むエンドソームに送られる。
㋑ ヒトにおいては、一部の白血球は、体内に侵入した微生物をファゴサイトーシスにより取り込んで分解することによって、体を感染から守っている。
㋒ 一部のウイルスは、エンドサイトーシスを利用して細胞内のリソソームやエンドソームに侵入し、それらの中で増殖する。
㋓ コレステロールを含む低密度リポタンパク質 (LDL) が細胞表面の LDL 受容体に結合すると、エンドサイトーシスにより細胞内に取り込まれた後、LDL 受容体は細胞膜に戻され再利用される。
1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓
正解.4
解 説
㋐ ですが
「エンドソーム」を経由して、最終的に多様なアルカリ性加水分解酵素を含む「リソソーム」に送られるが妥当です。㋐ は誤りです。
㋑ は妥当です。
ファゴサイトーシスは食作用、貪食とも呼ばれます。
㋒ ですが
ウイルスがエンドサイトーシスを利用して細胞内に侵入する という記述の内容は妥当です。ウイルスの増殖は細胞質基質や核で行われます。「侵入し、それらの中で増殖する」わけではないと考えられます。㋒ は誤りです。
㋓ は妥当です。
LDL 受容体の再利用に関する記述です。
以上より、正解は 4 です。
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