国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R5年 問77解説

 問 題     

微生物の増殖に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「図は細胞数の対数と培養時間との関係を表したものである。図中の a に当たる時期は ㋐ 期と呼ばれ、細胞数の変化は少ないが代謝は活発である。その後、細胞が活発に増殖する対数増殖期となるが、この期において、細胞数が 2 倍になる時間は ㋑ 時間と呼ばれる。2 個の細胞が 3 時間後に 26 個に増加した場合、㋑ 時間は約 ㋒ 分となる。」

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

細菌の増殖の様子は、以下のような「増殖曲線」で表されます。

㋐ ですが
a に当たる時期は「誘導期」です。正解は 3 ~ 5 です。

㋑ ですが
細菌や細胞が 1 回の分裂にかかる時間を「世代時間」といいます。㋑ は「世代」です。正解は 4 or 5 です。

㋒ ですが
1 世代時間経つと 2 倍になるので、2 世代時間経つと 22 倍、3 世代時間経つと 23 …倍です。「初め 2 個の細胞」が 「26 個になった」のであれば「26 ÷ 2 = 25 倍」になっています。3 時間 = 5 世代時間となるので、1 世代時間は 180 ÷ 5 = 36 です。


以上より、正解は 5 です。

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