問 題
黒ボク土に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ 火山放出物の風化堆積物を母材とした土壌で、結晶性の粘土鉱物であるアロフェンを主体として構成される。
㋑ 我が国の普通畑の面積のおよそ半分を占める。世界的にも広く分布しており、農地として利用されている。
㋒ 腐植含量が高く、仮比重が小さく、保水性・透水性が良好である。リン酸の固定能力が特に高い。
㋓ 陽イオン交換容量は大きいが、塩基の保持力は弱く、カルシウム、マグネシウム、カリウムなどの塩基類が流亡しやすい。
1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓
正解.5
解 説
㋐ ですが
黒ボク土 (くろぼくど) は、火山灰を母材とする土壌です。火山灰由来土壌が長期間の風化を経た、多孔質・非結晶性のシリカ・アルミナ系鉱物がアロフェンです。「結晶性」の粘土鉱物ではありません。㋐ は誤りです。
㋑ ですが
黒ボク土は国外でほぼ見られません。「世界的にも広く分布」していません。㋑ は誤りです。ちなみに「我が国の普通畑の面積のおよそ半分を占める」という記述は妥当です。
㋒ は妥当です。
黒ボク土はリン酸をしっかりと固定するため、植物にとってはリン酸欠乏状態になりがちです。
㋓ は妥当です。
陽イオン交換容量とは、一定量の土壌が保持できる陽イオンの量です。
以上より、正解は 5 です。
類題 H30no66 土壌の陽イオン交換
https://yaku-tik.com/yakugaku/km-30-66/
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