問 題
食品の機能性成分に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ 種々の動物性及び植物性食品タンパク質の酵素分解物は、レニン・アンジオテンシン系においてアンジオテンシン変換酵素 (ACE) を活性化することで血圧上昇を抑制する。
㋑ 牛乳に含まれるカゼインの酵素分解物であるカゼインホスホペプチド (CPP) は、腸管内でカルシウムと結合することでカルシウムの不溶化を防ぎ、カルシウムの吸収を高める。
㋒ グァバ茶抽出物のポリフェノールは、α ‒ アミラーゼ及び α ‒ グルコシダーゼを阻害することで、血中のコレステロール値を低下させる。
㋓ 五炭糖のキシロースを還元して得られるキシリトールは、う蝕の原因となるグラム陽性菌が利用できない甘味料であり、細菌の増殖を抑えることで、う蝕のリスクを低減する。
1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋐、㋓
4.㋑、㋒
5.㋑、㋓
正解.5
解 説
㋐ ですが
降圧剤として ACE 「阻害」薬が用いられることを知っていれば「ACE 活性化 → 血圧上昇」と判断できると思われます。「ACE を活性化することで血圧上昇を抑制」ではありません。㋐ は誤りです。
㋑ は妥当です。
カゼインホスホペプチドについての記述です。
㋒ ですが
グァバ茶抽出物のポリフェノールは、α ‒ アミラーゼ及び α ‒ グルコシダーゼを阻害することで「食後血糖値の上昇を緩やかにする」作用が期待されます。「血中のコレステロール値を低下」ではありません。㋒ は誤りです。
㋓ は妥当です。
キシリトールに関する記述です。
以上より、正解は 5 です。
類題 H29no61
https://yaku-tik.com/yakugaku/km-29-61/
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