国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R5年 問16解説

 問 題     

図のような回路において、AC 間の電圧降下 vAC と BC 間の電圧降下 vBC の差が vAC – vBC = 1 V であるとき、右上の抵抗の抵抗値 x〔Ω〕として最も妥当なのはどれか。

1. 1
2. 3
3. 5
4. 7
5. 9

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

電圧降下 V降下 = RI です。

具体的に考えるとわかりやすいと思われます。まず x = 5 の時、並列部分の抵抗が同じになるので、流れる電流も同じになります。すると電圧降下も等しいため、明らかに誤りです。


そして
vAC – vBC = 1 ということは、vAC の方が 1 大きいということです。従って、AC 間に流れる電流の方が、BC 間に流れる電流よりも大きいとわかります。

流れる電流が大きいのであれば、抵抗は小さいはずです。そのため、10 – x は x よりも小さいとわかります。つまり、10 – x < x なので、x > 5 です。正解は 4 or 5 です。


x = 7 とします。
並列回路は「3Ω – 1Ω」と「7Ω – 1Ω」の並列となります。つまり 4Ω と 8Ω の並列回路とみなせます。

オームの法則 V = RI より、I = V/R です。
AC 間には 8/4 = 2A の電流が流れます。
VAC = 2 × 1 = 2 です。

BC 間には 8/8 = 1A の電流が流れます。
VBC = 1 × 1 = 1 です。

vAC – vBC = 1 が成立するため、これが正解です。


以上より、正解は 4 です。

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