国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R5年 問105解説

 問 題     

擬態に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。


㋐ 防御機構をもたない生物と防御機構をもつ生物が似た外見をしていることをミュラー型擬態という。

㋑ 体の形態や色を環境中の他の生物や物体に似せることにより捕食者に見つからないようにするための擬態を隠蔽的擬態という。

㋒ 捕食者が餌となる生物に警戒されずに近づくために、餌生物の認知システムを利用するような擬態を攻撃的擬態という。


1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑
5.㋑、㋒

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

㋐ ですが
防御的擬態は大きく 標識的擬態と、隠蔽的擬態に分類されます。記述は標識的擬態の 1 つである「ベーツ型」についての記述です。㋐ は誤りです。

ちなみに「ミュラー型 (ミューラ型)」は、種類の異なる動物同士で形や模様を似せる擬態です。標識的擬態には他にベッカム型:獲物を呼び寄せるために体の一部をエサに似せるがあります。


㋑ は妥当です。

隠蔽的擬態についての記述です。


㋒ は妥当です。
防御的擬態と対をなす「攻撃的擬態」についての記述です。


以上より、正解は 5 です。

類題 R3no105 動物の捕食回避行動
https://yaku-tik.com/yakugaku/km-r3-105/

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