国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R5年 問103解説

 問 題     

植物の繁殖に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。


㋐ 多くの種が自家受精を防ぐ生理的な機構を備えており、この自家受精ができない性質を生殖隔離という。

㋑ 自殖は、遺伝子座当たりのホモ接合の頻度を増加させる効果をもつため、潜性 (劣性) 有害遺伝子の発現につながる。

㋒ 栄養繁殖は、植物体の一部が成長して個体になることであり、無性生殖の一種である。


1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

㋐ ですが
記述は「自家不和合性」についてです。「生殖隔離」は、本来交配可能な二つの種間で、地理的要因等により交配が起こらない状態のことです。㋐ は誤りです。

㋑ は妥当です。
自殖についての記述です。

㋒ は妥当です。
無性生殖の一種である栄養繁殖についての記述です。


以上より、正解は 4 です。

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