国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R5年 問101解説

 問 題     

植物の適応・順化に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。


㋐ 生育環境の変化に応じて、個体の形態や生理的な性質が数日から数週間ほどで変化することを順化という。

㋑ 弱い光の下で育った葉の厚さは薄く、光補償点が高くなる傾向がある。

㋒ トウモロコシは特殊な生理機能を進化させて乾燥環境に適応した C4 植物である。


1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑
5.㋑、㋒

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

㋐ は妥当です。
順化の定義についての記述です。


㋑ ですが

弱光下では、薄く、光合成能力の低い陰葉をつけることが知られています。

光補償点とは、呼吸による CO2 放出量と光合成による O2 吸収量が等しくなるような光の照度です。葉が薄いので呼吸量が小さく、その分「光補償点」は「低い」傾向があります。「高くなる傾向」ではありません。㋑ は誤りです。


㋒ は妥当です。

トウモロコシは、代表的な C4 植物です。


以上より、正解は 3 です。

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