国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R5年 問10解説

 問 題     

図に表す生存曲線に関する次の記述の㋐、㋑、㋒に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「A 型の生存曲線を示す動物は、産んだ子に対する親の保護が ㋐。B 型の生存曲線を示す動物の幼齢時の死亡率は、老齢時の死亡率と比較して ㋑。C 型の生存曲線を示す動物について、雌雄が同数であって相対年齢 20 で 1 度だけ卵を産むとき、この動物の個体群が維持されるためには雌雄 1 対当たり最低㋒個の卵を産む必要がある。」

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

㋐ ですが
A 型の動物は、年齢 0 → 20 で 生存数 1000 → 800 程度と大部分が生き残っています。これは産んだ子に対する親の保護が大きいことを意味します。㋐ は「大きい」です。正解は 1 ~ 3 です。

㋑ ですが
生存曲線がほぼ直線ということは、どの世代においても死亡率がほぼ一定ということです。㋑ は「ほぼ変わらない」が妥当です。正解は 2 or 3 です。

㋒ ですが
C 型の動物は、年齢 0 → 20 で 生存数 1000 → 2 と大部分が生存しません。この 2 個体 で 1 度だけ卵を産む場合を考えます。個体群が維持される、つまり 年齢 0 の生存数 1000 になるためには、100% 卵が成長するとしても、1000 個卵が必要です。


以上より、正解は 3 です。

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