国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R5年 問8解説

 問 題     

図Ⅰは、サルコメア(筋節)を模式的に表したものである。このサルコメアの長さと張力
の関係が図Ⅱのようになるとき、ミオシンフィラメントの長さはおよそいくらか。

1. 0.2 nm
2. 1.4 nm
3. 1.6 nm
4. 2.0 nm
5. 2.2 nm

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

サルコメアの長さが 2.0 よりも短いと張力が減少するのは、アクチンフィラメントが衝突していることを反映しています。アクチンフィラメントがちょうど閉じた状態におけるサルコメアの長さが 2.0 です。

3.6 よりも長いことがありえないことから、ミオシンがめいいっぱいアクチンフィラメントの間をつないだ時のサルコメアの長さが 3.6 です。アクチンフィラメント部分で 2.0 μm なので、ミオシンフィラメントは 3.6 – 2.0 = 1.6 μm とわかります。

以上より、正解は 3 です。

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