国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R5年 問1解説

 問 題     

3 次方程式 f(x) = x3 – x2 + 2ax2 -5ax + 3a = 0 が 2 重解 (三つの解のうち二つのみが等しくなる解) をもつような、定数 a の取り得る値の総和はいくらか。

 

1.-2
2.-1
3. 0
4. 1
5. 2

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

3次方程式の解を求める必要があるので、まずは x に 0,±1…と代入して、0 になる値を探します。f(1) = 0 となるため、f(x) は「x – 1」を因数に持ち、3 つある解の 1 つは x = 1 です。

f(x) = (x – 1)(x2 + 2ax -3a) と因数分解します。


:(x2 + 2ax -3a) の部分が x = 1 以外の重解を持つ場合を考えます。重解を持つのであれば (x + a)2 です。定数項に注目すると -3a = a2 でなければいけません。つまり、a = 0 or -3 です。


②:(x2 + 2ax -3a) の解のうち 1 つが x = 1 である場合 を考えます。x = 1 を代入すれば、-a + 1 なので、これが 0 の時、a = 1 です。すると x2 + 2x – 3 = (x + 3)(x -1) となるため、確かに これで 2 重解です。


①、② においてとりうる a は「0,-3,1」なので、足すと -2 です。


以上より、正解は 1 です。

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