問 題
微生物の細胞壁に関する次の記述の ㋐ ~ ㋔ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。
「微生物の細胞壁の構造は、 ㋐ と ㋑ では大きく異なり、 ㋐ の細胞壁は N ‒ アセチルグルコサミンが β ‒ 1,4 結合で重合した ㋒ や、グルカン、マンナンなどを主成分としている。
これに対して、 ㋑ の細胞壁は ㋓ と外膜から構成されており、また、外膜と細胞膜の間には ㋔ と呼ばれる空間が存在する。いずれの細胞壁も細胞膜を外部環境から保護する役割を担っている。」
正解.1
解 説
㋐、㋑、㋒、㋓ ですが
「㋐ の細胞壁は N – アセチルグルコサミンが β – 1,4 結合で重合した ㋒」とあるので、㋒ はキチンです。多糖類が主体となっているのは真菌類です。そのため、㋐ は「酵母」となります。
ちなみに「ペプチドグリカン」は、N – アセチルグルコサミンと N – アセチルムラミン酸を含む 糖ペプチドからなるポリマー です。ペプチドグリカンは原核生物の細胞壁を構成する主成分です。そのため、㋑ は「大腸菌」、㋓ は「ペプチドグリカン」が妥当です。正解は 1 or 2 です。
㋔ ですが
大腸菌の外膜と細胞膜の間の空間は「ペリプラズム」です。ちなみに「メソソーム」は、細菌の細胞質が細胞内に入り込み、複雑にたたみ込まれた構造のことです。
以上より、正解は 1 です。
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