国家公務員総合職（化学・生物・薬学）R4年問75解説

　問題　　　　　

B リンパ球及び抗体に関する記述㋐～㋓のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐　B リンパ球 (B 細胞) では、可逆的な遺伝子の再構成が起こる。

㋑　ヒトがつくる抗体は、重鎖の違いによって 5 種類のクラスに分けられる。

㋒　抗体は、クラスごとに膜結合型又は分泌型のいずれかに分類される。

㋓　活性化した B 細胞の中で最も成熟したものは形質細胞と呼ばれ、大量の抗体を産生する。

1．㋐、㋑
2．㋐、㋒
3．㋐、㋓
4．㋑、㋓
5．㋒、㋓

正解．4

　解説　　　　　

㋐ですが
遺伝子再編成は「不可逆的」です。「可逆的」ではありません。㋐は誤りです。

㋑は妥当です。
IgG,IgA,IgM,IgD,IgE の 5 種類です。

㋒ですが
例えば IgM には、細胞膜結合型 IgM と分泌型 IgM があります。「クラスごとに膜結合型又は分泌型のいずれかに分類される」わけではありません。㋒は誤りです。

㋓は妥当です。
形質細胞についての記述です。

以上より、正解は 4 です。

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