国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R4年 問64解説

 問 題     

表は、あるミネラルについて、日本人の摂取目安及び目標として、食事摂取基準量を示したものである。このミネラルの主な供給源は豆類、いも類、野菜類、果実類であり、ミネラルの中では人体で 3 番目に多い。このミネラルに関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 生体内では、大部分がカルシウムと結合して骨や歯を形成している。

㋑ 吸収は、大部分が小腸で行われ、ナトリウムの吸収により影響を受ける。

㋒ 生理機能としては、筋収縮や神経伝達、細胞内の浸透圧維持などがある。


1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

人体のミネラルは多い順に Ca、P、K… です。最も多いミネラルといえば「骨」の主成分である Ca です。Ca と結合している点から P が 「2 番目」に多いと推測できるのではないでしょうか。㋐ が正に リン (P) についての記述なので、㋐ は誤りです。

㋑、㋒ の記述を見ると「ナトリウムの吸収により影響を受ける」といえばカリウムです。カリウムは「筋収縮、神経伝達、細胞内の浸透圧維持」という記述とも妥当します。従って「あるミネラル」はカリウム です。妥当な記述は ㋑、㋒ です。


以上より、正解は 4 です。

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