問 題
粉体の性質に関する記述 ㋐ ~ ㋓のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ 粉体の比表面積が大きいほど、空気の透過速度は遅くなる。
㋑ 浸漬ぬれは拡張ぬれよりもぬれやすい。
㋒ 流動性が悪い粉体は、流動性が良い粉体よりも安息角が小さい。
㋓ 水不溶性の粉末状の医薬品は、相対湿度が上昇すると湿重量は増大する。
1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋐、㋓
4.㋑、㋒
5.㋑、㋓
正解.3
解 説
㋐ は妥当です。
コゼニーカルマンの式より、空気の透過速度と 比表面積の 2 乗は反比例の関係にあります。
㋑ ですが
接触角 θ = 0、つまりぺた~っと液相が広がるようなぬれのことが拡張ぬれです。接触角 θ = 0 ~ 90、つまりじわ~っと液相が広がるようなぬれのことを浸漬ぬれと呼びます。接触角が小さい方がぬれやすいため、ぬれやすいのは拡張ぬれです。㋑ は誤りです。
㋒ ですが
安息角とは、粉をサラサラ落として積もらせた時の傾斜です。流動性が良い粉体では安息角が小さくなります。「流動性が悪い粉体は…安息角が小さい」わけではありません。㋒ は誤りです。
㋓ は妥当です。
吸湿して重量増加します。
以上より、正解は 3 です。
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