問 題
血液・造血器作用薬に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ ヘパリンは硫酸化ムコ多糖類であり、アンチトロンビンⅢによる、第 Xa 因子などのプロテアーゼの不活性化を促進することで抗凝固作用を示す。
㋑ エドキサバンは経口投与可能な第 Xa 因子阻害薬であり、ワルファリンに比べて抗血栓作用と出血促進作用の比が大きく安全域が広い。
㋒ 血栓は、フィブリノーゲンが永久型フィブリンを分解することにより溶解・除去される。
㋓ 造血薬であるヒドロキソコバラミンは、シアノコバラミンのポルフィリン中の CN 基を OH 基に置換したもので、シアノコバラミンよりも即効性で排泄も早い。
1.㋐、㋑
2.㋐、㋓
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓
正解.1
解 説
㋐ は妥当です。
ヘパリンについての記述です。
㋑ は妥当です。
エドキサバンについての記述です。
㋒ ですが
フィブリノーゲンはフィブリンの前駆体です。フィブリンを分解するのは「プラスミン」です。㋒ は誤りです。
㋓ ですが
ヒドロキソコバラミンはシアノコバラミンよりも即効性で「長時間持続」します。「排泄も早い」わけではありません。㋓ は誤りです。
以上より、正解は 1 です。
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