国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R4年 問102解説

 問 題     

種間相互作用に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 陸上と異なり、淡水・海洋生態系では捕食への防御が弱い植物プランクトンが主要な生産者となる。そのため、栄養カスケードは淡水・海洋生態系に特異的な現象であることが知られている。

㋑ 種間相互作用には直接効果と間接効果が存在し、直接効果は競争と捕食の二つに分けられる。

㋒ 生産者に対するトップダウン調節は、一般に栄養段階数が 3 の場合よりも 4 の場合に作用しやすい。


1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋑、㋒
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

㋐ ですが
栄養カスケードとは、生態系を構成する生物が、食う食われるの関係 (捕食被食関係) を通じて段階的に効果を及ぼす経路のことです。普遍的に存在します。「淡水・海洋生態系に特異的な現象」ではありません。㋐ は誤りです。

㋑ ですが
「競争」は種間相互作用ではなく種「内」相互作用です。㋑ は誤りです。


㋐、㋑ が誤りなので、正解は 5 です。

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