問 題
ヒトの視覚に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ 網膜に存在する 2 種類の視細胞のうち、主に明るい場所で働き、色の識別に関与するのは錐体細胞である。
㋑ 錐体細胞が集中している部分は黄斑と呼ばれ、視細胞が分布していない部分は盲斑と呼ばれる。
㋒ 桿体細胞には、ビタミン D の一種であるレチナールと、タンパク質の一種であるカドヘリンから成るロドプシンが含まれる。
㋓ 近くのものを見る場合は、毛様体筋が弛緩することでチン小帯が緊張し、水晶体の厚さが増す。
1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓
正解.1
解 説
㋐ は妥当です。
錐体細胞についての記述です。
㋑ は妥当です。
黄斑と盲斑についての記述です。
㋒ ですが
ロドプシン = レチナール + オプシンです。カドヘリンではありません。㋒ は誤りです。
㋓ ですが
水晶体にチン小帯があり、チン小帯に毛様体がつながっています。毛様体が弛緩するとチン小帯が緊張します。そして、チン小帯が緊張すると水晶体が引っ張られるため、水晶体が「薄く」なります。「厚さが増す」わけではありません。㋓ は誤りです。
以上より、正解は 1 です。
類題 H29no86 ヒトの眼の遠近調節
https://yaku-tik.com/yakugaku/km-29-86/
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