問 題
インフルエンザウイルスのゲノム進化に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。
「ヘマグルチニン(赤血球凝集素)はインフルエンザウイルスが宿主細胞に結合する際に使われるタンパク質であり、抗原の一つでもある。様々な由来のインフルエンザウイルスの間でヘマグルチニン遺伝子の塩基配列を比較すると、非同義置換率が同義置換率より ㋐ 領域がみられる。
これは、この領域のアミノ酸残基の変化が ㋑ ウイルスの方が、宿主の免疫機構に認識されにくくより多くの宿主に感染することができたから、つまり ㋒ からであると考えることができる。」
正解.2
解 説
非同義置換とは、遺伝子変異がおきた際に、アミノ酸配列が変化するような置換です。その結果、タンパク質の立体構造も変化すると考えられます。
㋐、㋑ ですが
「… アミノ酸残基の変化が ㋑ ウイルスの方が…免疫機構に認識されにくく」とあるので ㋑ は「大きい」です。すると ㋐ は「高い」となります。
㋒ ですが
変異が大きいウイルスほど感染したのだから「自然選択が作用した」が妥当です。
以上より、正解は 2 です。
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