国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R3年 問98解説

 問 題     

ある動物の常染色体に存在する A ~ D の四つのマイクロサテライトマーカー間の遺伝距離を測定したところ、A と B の間が 3 cM (センチモルガン) 、A と C の間が 2.5 cM、A とD の間が 5 cM であった。A が最もテロメア側のマーカーの場合、配偶子 200 個当たり 1 個の組換え体が生じるマーカーの組合せとして最も妥当なのはどれか。

1.A-B
2.A-C
3.A-D
4.B-C
5.B-D

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

1 世代間で乗り換えの期待値が 0.01 になる距離が 1 cM です。

距離に比例して乗り換えは起こりやすくなります。そのため、200 個あたり 1 個の組換え体が生じる、つまり期待値 0.005 となる マーカー間の距離は 0.5 cM です。

BーC 間の遺伝距離は AB間が 3 cM、AC 間が 2.5 cM なので 3 – 2.5 = 0.5 cM です。従って、BーC 間が妥当です。


以上より、正解は 4 です。

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