国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R3年 問82解説

 問 題     

ウエスタンブロット法に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ ウエスタンブロット法は、DNA の検出を目的とするノーザンブロット法と異なり、試料中に含まれる目的タンパク質を検出するために行われる。

㋑ ウエスタンブロット法では、ニトロセルロースで分離した試料中の目的分子を、PVDF
(Poly vinylidene difluoride) メンブレンに転写する。

㋒ ウエスタンブロット法には、酵素で標識した二次抗体を用い、発色性酵素基質を添加することにより目的分子の存在を検出する方法がある。


1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

ウエスタンブロット法とは、電気泳動により分離したタンパク質を膜に転写し、タンパク質に対する抗体を用いて検出する手法のことです。

㋐ ですが
DNA 検出を目的とするのは「サザン」ブロット法です。ノーザンブロット法は「RNA」検出が目的です。㋐ は誤りです。

㋑ ですが
「電気泳動」で分離です。転写する膜が ニトロセルロースメンブレン or PVDF メンブレンです。㋑ は誤りです。

㋒ は妥当です。
他にも放射性標識を用いる方法等もあります。


以上より、正解は 5 です。

類題 薬剤師国家試験 102-117
https://yaku-tik.com/yakugaku/102-117/

コメント