問 題
レポーター遺伝子に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
㋐ レポーター遺伝子とは、細胞や組織内で特定の遺伝子発現を測定するため、目的遺伝子のプロモーターの制御領域下に組み込まれる遺伝子である。
㋑ 細胞や組織内での遺伝子発現を可視化する目的で、緑色蛍光タンパク質 (GFP) をコードする遺伝子がレポーター遺伝子としてよく使用される。
㋒ 生体内での遺伝子発現を可視化する目的で、発光生物由来のルシフェリンをコードする遺伝子がレポーター遺伝子としてよく使用される。
㋓ lacZ はクロラムフェニコールアセチル転移酵素 (CAT) をコードする遺伝子で、トランスフェクションのモニタリングに使用できるレポーター遺伝子である。
1.㋐、㋑
2.㋐、㋑、㋓
3.㋐、㋒
4.㋑、㋒
5.㋒、㋓
正解.1
解 説
㋐ は妥当です。
レポーター遺伝子の定義についての記述です。
㋑ は妥当です。
GFP についての記述です。
㋒ ですが
「ルシフェラーゼ」をコードする遺伝子です。ルシフェリンは、ルシフェラーゼの触媒作用により酸化されて発光する低分子物質です。㋒ は誤りです。
㋓ ですが
lacZ は、β – ガラクトシダーゼ (LacZ、β-ガラクトシデースとも呼ばれる) をコードする遺伝子です。クロラムフェニコールアセチル転移酵素 (CAT) をコードする遺伝子ではありません。㋓ は誤りです。
以上より、正解は 1 です。
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