問 題
ウイルスやバクテリオファージに関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ 真核細胞に感染したウイルスは、ウイルス自身の遺伝子がコードするタンパク質によって脂質膜を合成する。
㋑ レトロウイルスが有する逆転写酵素は、校正活性をもたないため DNA を合成する際に変異が起きやすい。
㋒ ウイルスには、標的細胞の表面にある受容体に結合し、その後、エンドサイトーシスを誘導したり細胞膜と融合したりして細胞内に侵入するものがある。
㋓ バクテリオファージは、宿主細菌本体の遺伝子を種の異なる細菌に移動させることがあり、これを遺伝子の垂直伝播と呼ぶ。
1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓
正解.3
解 説
㋐ ですが
ウイルスの脂質膜は宿主由来です。ウイルス自身の遺伝子がコードするタンパク質により合成するわけではありません。㋐ は誤りです。
㋑ は妥当です。
逆転写酵素に関する記述です。
㋒ は妥当です。
ウイルスの侵入に関する記述です。
㋓ ですが
垂直伝搬は「母細胞から娘細胞への遺伝」です。記述は「水平伝播」についてです。㋓ は誤りです。
以上より、正解は 3 です。
類題 H27no76 ウイルスのゲノム
https://yaku-tik.com/yakugaku/km-27-76/
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