国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R3年 問73解説

 問 題     

ユビキチンに関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「76 アミノ酸から成るユビキチンは、タンパク質の ㋐ 残基に一つ又は複数付加されることで、そのタンパク質の運命を決める目印になる。例えば、細胞周期に関わるサイクリンの ㋑ は、 ㋒ による分解の目印となる。」

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

【ユビキチンの基礎知識】
ユビキチンは、76 アミノ酸残基からなるポリペプチドです。これがついたタンパク質は、プロテアソームという、ATP 依存性タンパク質分解複合体により分解されます。「これはゴミです」っていうタグがユビキチンのイメージです。


㋐ ですが
ユビキチンは、標的タンパク質のリシン残基に付加されます。㋐ は「リシン」です。正解は 4 or 5 です。

㋑ ですが
サイクリンの「ポリユビキチン化」です。これにより、㋒ は「プロテアソーム」です。


以上より、正解は 4 です。

類題 薬剤師国家試験 108-116 
https://yaku-tik.com/yakugaku/108-116/

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