国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R3年 問62解説

 問 題     

牛乳に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 乳清タンパク質が全牛乳タンパク質中に占める割合は、牛乳の場合 40 % ~ 45 % で、人乳よりも高い。

㋑ 牛乳に含まれる炭水化物の約 99 % はラクトース (乳糖) であり、ラクターゼ (β ‒ ガラクトシダーゼ) の働きによりグルコースとガラクトースに加水分解後、体内に吸収される。

㋒ カルシウムの含有量について、牛乳は人乳には及ばないが、100 mL 中に約 90 mg 含まれており、リンに次いで含有率の高い無機質 (ミネラル) である。

㋓ コーヒーやイチゴ果汁が入っている牛乳は、「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」 (乳等省令) に基づき、加工乳に分類される。


1.㋐、㋒
2.㋐、㋓
3.㋑
4.㋑、㋓
5.㋒

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

㋐ ですが
乳清タンパク質が全牛乳タンパク質に占める割合は、約 20% です。人乳では、全タンパク質のうち 約 60% が乳清タンパク質です。㋐ は誤りです。

㋑ は妥当です。
ラクトースに関する記述です。

㋒ ですが
牛乳は人乳の約 4 倍のカルシウムを含有します。「牛乳は人乳には及ばない」わけではありません。㋒ は誤りです。

㋓ ですが
コーヒーやイチゴ果汁など「乳製品以外の原料」が加わると「乳飲料」に分類されます。「加工乳」は「牛乳に他の乳製品を加えたもの」です。㋓ は誤りです。


以上より、正解は 3 です。

類題 H28no62 プリン
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