国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R3年 問59解説

 問 題     

ある呈味成分を分析するためにその成分の赤外スペクトルを測定したところ、1700 cm-1 付近と 2500 ~ 3600 cm-1 付近に強い吸収が観測された。この成分として最も妥当なのは次の化合物のうちではどれか。

1.ピペリン
2.リモニン
3.クロロゲン酸
4.(+) ‒ カテキン
5.スクロース

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

赤外スペクトル吸収に関して 1700 cm-1 付近の吸収 = カルボニル基 の存在を示します。3600 ~ 3200 cm-1 の幅広い吸収 = OH 基 の存在を示します。従って、 C = O と OH を両方有する「クロロゲン酸」が妥当です。


以上より、正解は 3 です。

参考 赤外・ラマン分光スペクトル
https://yaku-tik.com/yakugaku/bs-4-1-3/

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