国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R3年 問48解説

 問 題     

肝炎とその治療薬に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ B 型肝炎ウイルスは DNA ウイルスであり、C 型肝炎ウイルスは RNA ウイルスである。

㋑ 非アルコール性脂肪肝炎 (NASH) では、インスリン抵抗性の増強がみられることがある。

㋒ ラミブジンは、非構造タンパク質 (NS) 5A を阻害することで C 型肝炎ウイルスの増殖を抑制する。

㋓ レジパスビルは、DNA ポリメラーゼを阻害することで B 型肝炎ウイルスの増殖を抑制する。


1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

㋐ は妥当です。
肝炎ウイルスについての記述です。

㋑ は妥当です。
非アルコール性脂肪肝炎 (NASH) についての記述です。

㋒ ですが
ラミブジンは、逆転写酵素阻害剤です。NS 5A 阻害薬ではありません。㋒ は誤りです。

㋓ ですが
レジパスビルは NS5A 阻害薬です。DNA ポリメラーゼ阻害薬ではありません。㋓ は誤りです。


以上より、正解は 1 です。

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