国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R3年 問10解説

 問 題     

植生に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 遷移がそれ以上進まず、相観が変化しないようにみえる状態に達した森林を極相林といい、我が国では光の少ない環境でも生育できる陰樹林が極相林となることが多い。

㋑ 噴火による溶岩が冷えて固まった裸地からの一次遷移は植物が進入しやすく、一般に二次遷移よりも速く進行する。

㋒ 暖温帯には、シイやカシなどの照葉樹林が分布しており、これらの樹木は秋から冬にかけて落葉して毎年新しい葉が生長する。


1.㋐
2.㋐、㋒
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

㋐ は妥当です。
極相林についての記述です。

㋑ ですが
土壌も失われている状態から始まる一次遷移では「地衣類やコケ類」が進出します。地衣類は植物ではありません。また、二次遷移の方が、一次遷移よりも遷移の進行が早いです。㋑ は誤りです。

㋒ ですが
「照葉樹林」は、冬でも落葉しない広葉樹です。「秋から冬にかけて落葉して」ではありません。㋒ は誤りです。


以上より、正解は 1 です。

類題 H27no103 植生
https://yaku-tik.com/yakugaku/km-27-103/

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