問 題
微生物の産業的な利用法に関する記述 ㋐ ～ ㋓ のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ パンは、直捏ごね法や中種法で小麦粉や酵母などの原料から生地を作り、酵母によるアルコール発酵で生成される炭酸ガスにより膨張させたのち、高温で焼成して製造される。
㋑ チーズは、殺菌した原料乳にスターターを加えて乳酸発酵させ、哺乳中の子牛の胃又はカビ由来の酵素で凝固させたのち、ホエーの除去、型詰め、熟成などを行って製造される。
㋒ アラニンは、ピルビン酸を原料として微生物の酵素を利用して合成する、いわゆる酵素法によって製造される。
㋓ アセトンとブタノールは、糖蜜などを原料として、Clostridium 属の細菌を用いて、通気撹拌培養で効率良く発酵させることで製造される。
1．㋐、㋑
2．㋐、㋒
3．㋑、㋒
4．㋑、㋓
5．㋒、㋓
正解．1
解 説
㋐ は妥当です。
パンについての記述です。
㋑ は妥当です。
チーズについての記述です。
㋒、㋓ ですが
㋒ のアラニンと ㋓ のアセトンとブタノールを逆にすれば、㋒ は「アセトンブタノール発酵」、㋓ は「糖蜜発酵によるアミノ酸製造」についての記述として妥当と思われます。
以上より、正解は 1 です。
類題 H30no79 食品の保存と微生物
https://yaku-tik.com/yakugaku/km-30-79/
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