国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R2年 問68解説

 問 題     

地球温暖化に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 温室効果ガスとは、赤外線を吸収する大気の成分であり、水蒸気は温室効果ガスの一種である。

㋑ 地球温暖化係数とは、温室効果ガスの効果の指数の一種であり、二酸化炭素を 1 として相対的に表したものである。100 年の評価期間で評価した場合では、一酸化二窒素で約 25、メタンで約 300 である。

㋒ 現在の二酸化炭素の大気中濃度は、産業革命初期(1750 年頃)に比べて 2 倍以上増加し、2000 年以降は、年間平均濃度が 400 ppm を超えている。

1.㋐
2.㋐、㋒
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

㋐ は妥当です。
温室効果ガスについての記述です。

㋑ ですが
地球温暖化係数は、二酸化炭素に比べメタンは 25 倍、一酸化二窒素は 約 300 倍程度とされています。一酸化二窒素とメタンが逆です。㋑ は誤りです。

㋒ ですが
産業革命時代から見て 約 3 割以上増加しているとされています。「2 倍以上」ではありません。㋒ は誤りです。


以上より、正解は 1 です。

類題 H28no104 二酸化炭素濃度の上昇及び気候の変動と生物・生態系
https://yaku-tik.com/yakugaku/km-28-104/

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